金髪は淳ちゃんを睨んだ。 再び敵意を込めて。 「てめぇ、また死にかけてぇんか」 悪足掻きの言葉を吐き捨てる。 そんな金髪がみっともなく思えた。 ツッパっていた高校時代から何一つ変わっていないであろう金髪を、哀れに思った。 「てめぇに相談したのが間違いだった」 そう言い残して去っていく金髪。 あたしたちは、黙って彼の後ろ姿を眺めていた。 西高の仲間には申し訳ないけど、隼斗はもう関わって欲しくないんだ。 それはあたしだけではなく、他ならぬ隼斗も望んでいることだ。