なんで隼斗の肩を持ったのだろう。

あたしがずっと好きだったのは、淳ちゃんだった。

叶わない恋と知りながら、淳ちゃんの背中を見て育ってきた。





必死に自分の心に問いかける。

本当は、淳ちゃんが好きだよね?と。

だけどあたしの脳裏に浮かぶのは……

髪の長いあの女。





「彼女とは別れたの?」




思わずそう聞いていた。