こつ……




隼斗がゆっくりと一歩を踏み出す。


静かな住宅街に、鈍い音が響き渡る。



それと同時に、




ドキドキドキドキ……




あたしの鼓動も最高潮を迎える。







ー神木は非情だー




ー神木に目ぇつけられたら終わりだー




ー城内先輩、ICUに入ってんだってー







もし、隼斗があの頃のままだったら……