「そういえば今日の体育合同だったよね」 真子は思い出したように言った。 そっか、今日は男女合同だったっけ。 そうなると……真子の体操服が見れる…!っていうと怒るよな。 喉まで出かけた言葉をグッとのみこんで 「真子の観察しよーっと」 と、独り言のようにつぶやいた。 つぶやいたのはいいけど、それが真子には聞こえていたらしく…。 思いっきり横腹を殴られた。 「ちょっ…まこ…」 横腹を押さえる俺を置いて真子は走って教室まで行ってしまった。