それから世間話したり、好きなテレビの話をしていたらあっという間に真子の家まで到着。




「じゃあまた明日な」


「うん」




そう言って俺が歩き出すと、




「瑠偉!」


「ん?」





家に入ったと思った真子が、ドアから顔を少し出して、俺を呼び止めた。




「いつも…っ送ってくれてありがと!」




そしてすぐにバタンッとドアが閉まった。




……何だあいつ。



可愛すぎてにやけが止まんねぇだろーが。




呆然とそこに立ち尽くす俺。




あいつ、いつ俺のツボを理解しちゃったわけ?



あーあ。




こんなかわいいことされたら俺の独占欲が強くなるだけなのに…。