俺は一枚一枚半紙を変えるごとに後ろにいる真子をチラ見。 集中力のカケラもない、俺。 そんなことを何回も繰り返していたら、真子に 「集中してよ…恥ずかしい」 と言われてしまった。 やっぱ、部室に真子を連れてくるべきじゃなかったかもしれない。 こんなに集中できないとか、予想外。 「はいはい」 「はい、は一回」 お母さんみたいなことを言い出した真子に笑ってしまいそうになったけど、なんとか堪えた。