「真子」 「え、なに?」 「正座しなくてもいいよ。足、辛かったら。まぁしてた方が可愛いから俺はしててほしいけど」 俺はにひっと笑った。 『はぁっ?!』とオドオドし出した真子もまた可愛い。 いちいちツボをついてくるやつだな、真子は。 顔が赤くなっている真子を無視して、後輩の元へ行った。 えーと、1年の、高橋だよね、君。 横顔で再確認しながら、俺は高橋の横に立った。 「あぁ…いいんだけどさ、ここちょっと斜めったかな。まっすぐね、意識」 「はいっ」