真子の友達は、あははって笑ってた。
それに真子が『ごめんね、バカで』と付けたし。
バカって。
バカって。
でもさー、そんな可愛い笑顔で『ごめんね、バカで』って言われても、ね。
「うん、じゃ、そういうことで」
俺はキリをつけて、自分の席に戻った。
と言っても、その隣の席だけど。
…………は!
いい事思いついた!
「真子!」
「何?!話終わったんじゃないの?!」
いきなり名前を呼ばれて、真子はビクッと肩を揺らした。
「やっぱ教室で待つのなし!部室で待機してて!」
「部室…?」
「ん。やっぱ教室は心配だからさ。教室から部室って距離遠いし」
それに、部室に真子がいれば俺のやる気はアップするしー、心配じゃなくなるしー、なりより真子が側にいる!
「別に今までだって教室でも何も無かったから大丈夫だよ。それに他の部員さんに迷惑だよ」
なぁに。
大丈夫さ、真子ちゃん。
俺が権力でねじ伏せるから。


