瑠偉の手で塞がれたドア。
閉められない。
「きゃっ…?!」
そのまま引きずり込まれて、なぜこんな状態に…。
なぜにあたし、床に押し倒されてる…?
「なに急に怒ってんの?」
「あたしの問題だから瑠偉には関係ない」
「…泣くか?」
「は?」
「真子は泣くと素直になる」
しっ知らないそんなこと…。
あたし泣くと素直になるの?
「怒らないから言ってみ」
「………言わない」
「俺怒るよ?」
なんか瑠偉が怖い。
泣きそう…。
両手は瑠偉の手で床に押し付けられてて、動かない。
体も瑠偉が馬乗りになってて無理。


