真っ暗な部屋に入って、すぐにギュッと真子を包み込んだ。
真子痛いかもって思うくらい、強く抱きしめた。
もう泣いていいよ。
目の前には俺しかいない。
誰にも聞かれてないから。
頭を一回撫でたら、真子の息がだんだん荒くなっていって嗚咽交じりになっていった。
「声…我慢しなくていいから」
「……ん…っ、」
「俺にまで気使わなくていいから」
いっぱい泣きな。
我慢してたんでしょ?
本当はみんなと泣きたかったんでしょ?
なのに強がって『瑠偉の前でしか泣かない』みたいなこと言うから。
バカだよね、ほんと。
でも苦しいくらい、辛くなるくらい、可愛いよ。


