後ろから付いてきた唯斗と3人で上履きに履き替えた。
何気無い一つ一つの作業が終わって行く気がして、心細い。
教室に行くと、もう目に涙を溜めてる女子がいたり、卒業アルバムに寄せ書きしあっていたり。
卒業って雰囲気だなあ。
当たり前だけど。
「一応唯斗も書いてよ、卒アル」
「仕方ねぇなあ。瑠偉きゅんの頼みならやりますよ」
唯斗に卒アルとペンを渡す。
真子には、一番に書いてもらった。
戻ってきた卒アルには、
【お前のおかげで彼女が出来なくても楽しかったよ。大学同じだけどまた一緒にくだらねぇことやろうな。真子と別れたら俺が瑠偉きゅんもらってやるよ】
と、きったない字が羅列していた。


