真子…
俺のテンションの下がりように呆れて先に帰っちゃったかな。
明日朝一で謝ろう。
電気を切って、光を遮っていたカーテンを開けて帰る支度をしていたら、
ふと見たグラウンドの隅のベンチに真子が座っていた。
…あんなとこで何してんの真子。
「まこーーっ」
俺が教室の窓から叫ぶと、真子の肩がビクッとなった。
そして勢いよく振り返って、
「遅いっ!!!!」
ってまた怒られた。
グラウンドで部活をやってる人たちや、通りすがりの人たちがびっくりして俺たちを見てる。
「今から10秒で降りてきなさい!!」
「なんで?」
「いいから早く!!!!」
なんか真子がすっげえ怒ってる。


