「可哀想な瑠偉きゅん…。俺がちゅーしてあげよっか?」
「死ねお前。俺が跡形もなく葬ってやる」
「いやーん、瑠偉きゅんこわーい!真子のときとキャラちがーう!」
誰がお前と真子との態度を一緒にするか。
バカかこの野郎…。
でもこれが唯斗の慰め方…っていうか、気にすんなよって言ってるってことだけはわかった。
テンションガタ落ちした俺は、
それから誰にも話かけられることもなく、放課後になった。
あー…
他の教科とかどうやって取りに行ったかも覚えてないや。
昼も食べてない。
お弁当余ってる……。
もうみんな帰ってしまった教室の中で、俺はやっと席を立った。


