心臓がドキドキからバクバクになったのを感じながら、真子の点数を見た。
「……96?」
「みたい、だね」
…………え…
なんでまた1点差なの?!
しかもそれで負けたの…?
俺の唯一得意な世界史で…?
「超ショック………」
「…そんなにあたしからのキスが欲しかったわけ…?」
机の横にしゃがんで、膝に顔を埋めた。
「欲しかった……。でも得意な世界史で負けたのもショック…。ダブルパンチとかもう嫌だ…」
超カッコ悪い俺…。
ここで勝って、真子からのちゅーをもらうはずだったのに…。
自分にイラつく。
視界にチラッと入った回答用紙を見たら【ラーマ5世】を【ラーマ4世】とかいうケアレスミスしてて
まじショック………。


