点数を見ずに真子の元へ行ったら、『先生に向かって何言ってんのアホなの?』
と、怒号が飛んできた。
ひい!
でも嬉しかったから言っちゃったんだよ〜!!
「俺も点数見てないから、真子も点数見ずに帰って来てね?」
「はいはい」
すぐに呼ばれた真子は、真顔で取りに行って、真顔で戻ってきた。
やっば。
緊張が……ドキドキが半端ない…。
頑張ったんだからいける!!
世界史だけは昔から得意だろ、俺!!
俺ならいける…っ!!!
「いくぞ、せーのっ!!」
俺たちだけ張り詰めた空気の中、最初にみたのは自分の点数。
え……っ。
俺…95点なんだけど?!


