「やっぱ何でもない」


「え?!何それ!何なの?」





よほど気になるのか、真子は俺のシャツを両手で掴んで、近づいてくる。





わー待って真子。

それ以上近づくな。





本気でお前を俺の理性を飛ばす罪に課すぞ。





そんなことは知らず、真子は『ねえ!るーい!気になるじゃんっ』





と、俺に目線を合わせるように、頑張って背伸びをしてる。






背伸びしたって無理だよ真子。

俺とお前の身長差、20㎝くらいある。