あ、真子のエプロンの背中のひもが解けてる。
「ひも解けてるよ」
真子をクルッと回転させて、紐を結んていると店長がまた入ってきた。
「お昼、カレーでいいよね?って…片桐くん何してんの?」
「え、あ、真子のエプロンの紐が解けてたので結ぼうと思って…」
背中にキレイな蝶々結びを作ると、店長がニヤニヤと笑い出した。
「そっか〜。ラブラブなんだね〜いいね〜」
という言葉と同時に、扉がバタンと閉まった。
え……っと。
俺としては普通のことだと思って結び直したんだけど…
普通じゃなかったのかな…。
なんか冷や汗出てきた…。
「なんかごめん真子…」
「や…結んでくれてありがと…」
微妙な空気になっちゃったよ!!!!


