「片桐くん、5番テーブルの人にお水注いできて」
「水谷さんは7番テーブルの注文とって」
「「はいっ」」
お昼頃になってくると、だんだん店も混み始めて、周りもドタバタ。
バイトって思ってたより大変だ…。
正直真子の監視もしたいけど、自分のことに精一杯でちょっとやばいかも。
はやく仕事覚えて余裕持ちたい。
大忙しだったお客さんも一段落すると、やっと自分たちのお昼。
めっちゃお腹空いた〜。
スタッフルームに戻ると、店長がポンと肩に手を置いた。
「どう?初日」
「…思ってたより大変です…」
「はははっ。まあ慣れだよ」
「はい…」


