「まっ真子がモテるのは困ります!!!!」
大声で店長やスタッフさんの前で言ってから気づいた。
何言ってんだ俺ーーーっっ!!!!
すっげえ恥ずかしい。
やばいなにこれ。
今すぐ帰りたい……っ。
「あはははははっ。片桐くん、やばいね。あはははっ」
「笑わないで下さい……っ。とっさに出ちゃったんですよ…」
やべえ泣きたい。
店長は爆笑してるし、スタッフさんたちはニヤニヤしてる。
これじゃあ真子がもっと恥ずかしくなっちゃう。
本当に何やってんだよ俺……。
凹んでいたら、隣から小さく声が聞こえた。
「る…っ瑠偉がモテるのも…困ります…っ!」
真子の声が震えていて、でもそんな声を聞いてさらに泣きそうになった。


