少しの間、スタッフに俺と真子をじーっと見られてすごく複雑な気持ちになった。
何で俺たちこんなに見られてんの?!
1人で動揺していたら、急に店長が大声で笑い出した。
「…? 店長…?」
「そっかそっか!やっぱり付き合ってたんだ!面接の時に片桐くんがやたら水谷さんの顔を覗き込んで心配そうにしてたからさー」
店長が笑いながらそう言うと、
他のスタッフさんたちが『え!そうなんですか?!』と食いついてきた。
うわ、待って。
なんか恥ずかしいからちょっと店長それ以上は…!
そんな俺の願いも届かず。
店長は続けた。
「最初は仲のいい友達かな?と思ってたんだけど、頭に手を置いたりしてたしね。なるほどね〜、ラブラブなんだね」
「ちょ、店長……っ」
俺はこういうこと言われてもまだ平気だけど、
真子が……。


