無理無理無理無理!!!
こないだの捻挫だけでもすげえ動揺したのに、俺のせいで怪我とか…。
考えただけでも虫酸が走る。
「今のうちに洗い物しちゃいたいからどいて」
「えー…、そうなの?」
痛がることもなく、しれっとした顔でマ真子は俺の体を押した。
「瑠偉がやるわけじゃないんだから文句いわない。この駄々っ子が」
「…………それ真子が言うの?」
「何か言った?」
「いえ」
駄々っ子はどっちも同じような…。
真子がデレてるときの駄々っ子っぷりは最強だと俺は思うんだけどー…。
1人でカチャカチャ洗い物をやってる真子を、後ろからじーっと見つめた。
いつか真子が俺の奥さんになったら、毎日こんな姿見れるのかなとか、
この背中を、俺がいつも独り占めできるのかなぁ…とか。


