「いっつも瑠偉ばっかりに言わせてごめんね」
「…? なんのこと?」
「……あたし自分が思ってるよりずっと瑠偉が好きみたい…」
『見ないで』と言って真子がまた俺に抱きついてきた。
…………俺……そろそろ天国からのお迎えが来るんじゃ。
あ!や!
そんなことしたら俺死ぬ!
真子と離れないって今言ったばっかりなのに無駄になる!
生きろ俺!!!
「真子はデレると可愛いね」
「……るさぃ…っ」
「…ちっちゃい子供みたい」
子供をあやすように背中をさすると、脇腹にだいぶ軽めのパンチが飛んできた。
あら、もうデレ期終了?
まー…いっか。
可愛い真子はデレてるときだけじゃないしね。
………にしても、人気の少ない公園でよかったね。
真子ちゃん。