少しぬるくなったロイヤルミルクティーを口に含んで、また真子をチラ見。
…せめてハッピーエンドならいいんだけど…。
この話超切ないじゃん。
エンドロールを見る頃にはもう真子はボロ泣きで、びっくりした。
会場が明るくなると、真子は俺を見たまま涙を流すのを堪えてるような、そんな顔をした。
相変わらず、真子は俺のシャツを握ってる。
「…っう、」
唇を固く閉じて、唇がぷるぷる震えてる。
泣くのに堪えてる真子……
可愛さがえげつないんだけど?!
「…真子…?」
「……っ、」
「な、泣く……?」
俺がシャツを掴んでいる真子の手をそっと握ると、真子は小さく頷いた。
「場所変えよ」
真子に上着を羽織らせて、真子の手をぎゅっと繋いだ。


