「あたしも………、瑠偉のこと心配なんだから…」



ちょっと、

急にそういこと言うのやめてよ。




俺の心臓が砕けちゃうじゃん。



「やっぱ俺…、お家デートがよかったかも」


「はぁ?今日はあたしの…」


「そうなんだけど!!

お家デートだったら、今ここで真子をぎゅーってしても、変な目で見られたりしないんだなーと思って」




真子のこと、俺今すごく抱きしめたいんだ。



抱きしめたいっていうか、真子が可愛すぎて触れていたいっていうか。




真子の顔がほんのり赤くなったような気がして、嬉しい。



「……っ、行こ」


「どこに?」


「…見たい映画があるの」



映画…か。



地下鉄で5駅先にあるところに映画館があって、そこに行くことになった。



真子が見たいのは恋愛映画らしい。




人気小説が原作らしくて、何巻もある文庫本も全部持ってるみたい。