これだから困るんだよ。



真子が素直になると、俺の心臓が砕けちゃうんだよ。



粉砕事故だな〜まったく。




ベッドに浅く腰を掛けていた真子の後ろに、足を開いて座る。



壁際にあるベッドだから、俺の背もたれは壁。




「氷落ちるから一旦持って」


「…?…わかった…」




真子が氷を手に持ったのを確認すると、真子の脇に手をすっと滑らせた。




「っ、へ?!」


「んしょっと……」




脇に手をいれたまま、グッと自分の方に引っ張って、



俺の足の間に入れた。




「ちょ、ちょっと…っ!」


「もう氷、足に置いていいよ」


「そういうことじゃなくて…っ」