「ただのあたしの不注意で、授業の流れ止めて、瑠偉に迷惑かけて、その上早退させて…」
俯いて話す真子を、俺は可愛いと思ってしまった。
「ごめん真子」
「…?」
「今の真子、すげーかわいい」
俺はいつも、強気な真子ばっかり見てるから、
こういう正直な真子に弱いんだよなぁ。
真子が自分を思い詰めてるとこ悪いけど、
「そんなの、全然気にしてないから」
『なっ』と笑って、真子の頬に
触れるだけのキスをした。
案の定、真子の顔が赤くなって、久しぶり真子の赤面した顔が見られて
今日は少しラッキーかも、なんて思ってしまった。


