俺の彼女が可愛すぎて辛いんですけど




その瞬間、大きなため息をつかれて



「もう言わない。帰る」



と言って、カバンを肩にかけた。




えっ?!まってよ!

俺すごく大事なこと言われた気がするのに理解出来てない!



足を少し引きずりながら出て行こうとする真子を追いかけようとしたら



先生に肩をポンと叩かれた。



「…?」


「水谷さんは、怪我した痛みをわかってほしいんじゃなくて、

心の痛みをわかってほしいのよ」




そう言って、ニッコリ微笑まれた。




「……追いかけなくていいの?」


「あっ…、色々っ…ありがとうございました!!」



俺も自分のカバンと真子の体操服を持って保健室を飛び出した。