「だから、そのっ…俺!」
と、いきなり顔をあげて、真子の両手を握った。
は?は?はぁ?
何告白するだけで手なんか握っちゃってんの、お前!!!
非常識すぎるだろ!!
人の女だぞ?わかってんだろーが!
俺の頭は怒りに満ちて、今にも2人の元へ飛び出しそうになったのを必死に堪えた。
俺は真子が一瞬嫌な顔をしたの、見逃さなかった。
けど、またすぐいつもの顔に戻って
「なぁに?」
と…。
すごいな、あいつ。
「俺…真子ちゃんが好きです!付き合って下さい!」
そんなことを考えていたら、さっきよりもグッと2人の距離が近づいていた。