「片桐くんは自分の荷物と、水谷さんの荷物持って来てくれる?」 「はい」 よし。 失礼しました、と軽くお辞儀をして、ダッシュで教室に向かった。 あ…俺、体操服だ。 速攻で着替えて、 真子の荷物と、真子の制服と、自分の荷物持って行かなきゃ。 それよりもまず… 真子の怪我が酷くありませんように。 ずっとそう願いながら支度を続けた。