「保健室!保健室行こう!」



どうしよ、俺、どうしたら…っ。



俺、自分の足捻ったことなんかねぇし、どう対処したらいいかわかんねぇ…っ。



「片桐くん落ち着いて…。水谷さん歩ける?」



動揺してる俺をなだめる先生は優しい声で真子に言った。



「多分…」



足を押さえながら立ち上がろうとした瞬間、すごく痛そうな顔をした。




「真子…っ、やめよ。俺がおんぶしてくから」



こんな痛そうな真子の顔、見てらんねぇ。


真子の前に後ろ向きにしゃがんで、真子をおぶった。