11時くらいになって、ピンポーンと呼び鈴が鳴った。 途中まで迎えに行くよ、って言ったんだけど、別にいいと断られた。 はやく会いたいから迎えに行くつもりだったのになぁ…。 まあ、今から会えるからいっか。 急いで玄関に向かって扉を開けた。 「いらっしゃい」 「……なにその笑顔…ズルい…」 え? 普通に笑っただけなんだけど…。 あれかな、真子に会えるのが嬉しすぎて、顔に出ちゃったかな。(笑) 「上がって」 「お邪魔しまーす」 あ、いけない、忘れてた。