「なあっ、真子…」 どうしよう、だって、俺。 真子のことになると、余裕ねぇんだもん。 真子の親に嫌われたら、どうしようって本気で思ってんだもん。 「もう!うるさいなあっ!!だから……っ」 「だから…?」 うるさいなあ、と言われたことはもはや俺の脳では消去された。 「だから…、瑠偉は、うちの家族同然だってこと!!!」 と、大声で叫んだ。 その声にクラスメイトは、ビクッと体を揺らした。 と同時に俺たちの方を見た。 「え、真子、今……」 なんて…?