途中まで言われると、気になるのが人間の心理でしょうよ。 それにそんな眉間にシワよせて、大したことじゃない、とか説得力なさすぎでしょ。 「真子」 真子は俺の手を払って、自分の席の方へ行ってしまった。 ケンカしてたわけじゃないのに、なぜかケンカっぽくなってる。 やだな、ケンカなんてしたくないのに。 「どうしたら言ってくれる?」 真子を追いかけて、しつこく尋ねる。