「昨日と今日、お世話になりました!また来ます!いってきま」
いってきます、と言おうとしてパタンと虚しく扉が閉まってしまった。
ああ〜!!!
挨拶くらいちゃんとしたかったのに!!!
二人で並んで歩きながら
「挨拶くらいさせてよ…」
と、小さく呟いた。
何度も遊びに行っているとはいえ、最後の挨拶もちゃんとしない彼氏なんて、幻滅されなかっただろうか…。
「うちのお母さんなら大丈夫」
そんなこと言われてもさあ!
男は心配なんだよ。
彼女の親に嫌われないかって。
ドキドキして、泊まりに行くんだよ!
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