「昨日、メモ残したんだけど、気づかなかったの?」 壁にあったのか……。 床ばかり気にしてて、壁なんて視界に入ってなかった。 にしても、メモなんて俺見てないけど…。 そのメモはどこに…? 辺りを見回すと、ベッドの近くの小さなテーブルに、それらしきメモがあった。 「ごめん真子〜…気づかなかった…」 「早く着替えて、さっさと降りてきなさい」 真子は俺の背中をバシッと叩いて、部屋を出て行った。