俺がご飯の三口目を食べたあたりで、真子はやっとリビングにやって来た。
「真子遅いわよ〜」
「ごめんっ髪型が…」
「ポニーテールだけじゃない」
「…綺麗に出来なかったのっ」
少し赤くなりながら、俺とキスしたことを隠すように真子は言った。
だって、俺がキスしたときは、もうポニーテールされてたからな。
おばさんは、ああ言えばこう言うんだから…、とため息をついた。
今日の朝ごはんは、スクランブルエッグに、焼いた食パンとか、サラダとか。
ごく普通の家庭の朝食って感じだった。
俺の家なんて、パン1つとかほとんどだし、やっぱ女の子がいる家って、すげえなって思う。
「じゃあ俺着替えてきます」


