「えっとー」


「お前ら、困らせるんじゃねぇよ」


「うきゃー!!ひじかただ!!」


「でたな?!はいくまじん!!」


「ねぇねぇ、そのおきものどこでかったの?」


「ぼくがおもうに、にんげんはかがくというちからを・・・」




なんというカオス。


もはや何の収拾もつけられない。


レオンや潮はというと、レオンはいつも通り優雅にお茶を飲み、潮はついさっきこの子らの教師に連れられてどこかへ行ってしまった。


あぁ、なんたるカオス。




「レ、レオンさん!!」


「ん?何?」


「ちょっと・・・助けて欲しっ・・・わっ!!」




思いっきり子供達に腕を引っ張られ、自分の身体だというのに完全に主導権は彼らにあった。


子供の体力は馬鹿にならない。


その時、服について興味津々だった女の子の身体がフワリと宙に浮いた。




「かなで!!」


「みんな、そこに整列!!」




自分の身体を抱き上げた者が誰か悟り、喜びの声を上げる女の子はきゅっと抱きついた。




「いいか?いつも言っているだろう?男はいい。特に土方さんはな」


「良くねぇよ」


「だが、女の子は困らせるな」


「聞けよ」


『はぁい』


「・・・もういい」




一糸乱れぬ元気の良い返事をした少年少女。


土方は奏&沖田予備軍の存在を的確に感じ取っていた。