僕のとなりは、君だけ。

教室移動で、目の前を歩いていた先輩が教科書を落としたんだ。

それを私が拾って、階段を上がろうとしている先輩の制服を引っ張った。

「あの…これ、落としましたよ?」

そう言って、教科書を見せると

「まじで!?ごめんね、ありがとう!!」
と、先輩はくしゃっとした笑顔でお礼を言ってくれた。

その笑顔に心を奪われたんだ。

恋した相手が、学校No.1の人気者なんて後から知ったし私が好きになった所で彼女になんてなれるわけがない。

こうやって一年間話かける勇気もなく、見つめるだけで過ごしてきた。