ヒミツの恋【短編集】

『そうだ!昨日見たよ!…昨日はネクタイしてたよねぇ?』





…怖い。





どうしてこんな目に…






私はただ好きな人と付き合ってるだけなのに。






『…どこで無くしたか思い出してもらわないと…ね。後でまた話聞かせてもらうけど、今聞かせて欲しい事あるんだよね。渉の事…どう思ってる?』






その言葉に私は息をのんだ…






ここで、“何とも思ってません”そう答えれば、納得してもらえる?





自分の気持ちを偽って、嘘をつけばまだ渉と繋がっていられる?






『…どうなの?』






「…素敵でいいなと思ってます。」






そう答えた私にまどかと裕美はギョッとしてた。