次の日の朝、制服に着替えてネクタイをしていない自分の姿に少し違和感を感じながらも学校へ向かう。
スカートの中に納まっている渉のネクタイ。
それに触れるとくすぐったいような、甘酸っぱい気持ちになって、ひとりでいるにも関わらず、笑みが零れた。
『…何にやけてるの?』
振り返った先には、訝し気に私を見る裕美の姿。
「おはよう。別に何もないよ?」
そう答える私をまだ疑いの眼差しで見つめる裕美は、私の首付近へと視線を移す。
『あれ?ネクタイは?してくるの忘れたの?』
「…無くしちゃったみたい。」
『無くしたぁ?…ネクタイを?一体どこで?』
…無くしたは、ちょっと無理があったかな?
けど、本当の事は例え裕美でも、まどかでも…言えない…
『どこでネクタイを外すような機会があったわけ?…怪しいな〜。』
探るような裕美の言葉をどう交わそうかなと考えてた私の耳に、ある会話が聞こえてきた。
スカートの中に納まっている渉のネクタイ。
それに触れるとくすぐったいような、甘酸っぱい気持ちになって、ひとりでいるにも関わらず、笑みが零れた。
『…何にやけてるの?』
振り返った先には、訝し気に私を見る裕美の姿。
「おはよう。別に何もないよ?」
そう答える私をまだ疑いの眼差しで見つめる裕美は、私の首付近へと視線を移す。
『あれ?ネクタイは?してくるの忘れたの?』
「…無くしちゃったみたい。」
『無くしたぁ?…ネクタイを?一体どこで?』
…無くしたは、ちょっと無理があったかな?
けど、本当の事は例え裕美でも、まどかでも…言えない…
『どこでネクタイを外すような機会があったわけ?…怪しいな〜。』
探るような裕美の言葉をどう交わそうかなと考えてた私の耳に、ある会話が聞こえてきた。

