だって私が和弘と付き合える様になったのも…お母さんのお陰だったりするんだよね。






出された料理に箸を延ばしながら、その時の事を思い出していた。




















『…もうっ!お父さん、飲み過ぎだってばっ!谷口さんも、無理して付き合わなくていいんだよ!?』





お父さんはよく部下の人を夕飯に誘い、家に連れて来ていた。





その中でよく連れて来られてたのが和弘だった…





初めて連れて来た時から、和弘の事が気になってた…





それまではお父さんが部下を連れて来たら、宴会さながらのうるささが嫌で、自分の部屋から出ないようにしてたのに、和弘が来る様になってからは、リビングに入り浸るようになっていた。







お父さんは私がリビングで過ごす事が嬉しかったのか、和弘を頻繁に家へと連れて来てくれた。