「洸のため??」



「うん。俺の夢でもあるから」



「洸の夢って甲子園に行く事でしょ?」



小さく首を横に振った。



洸は、幾千もの星が瞬く夜空を見上げた。



「甲子園で、ホームランを打つこと!」



ビシッと空に向かって、指を差した。



「それで、奈緒の笑顔を見る事が・・・今の俺の夢」