黄昏に香る音色

「あなたのことが好きだ」

突然の…思いもよらないゆうの言葉に驚き、明日香は言葉を失った。

何も言うことができずに、息が止まった後も…激しく鼓動だけが、心臓を揺らした。

ゆうはただ笑顔で…明日香を見ていたけど、しばらくすると、照れたように顔を背けた。

明日香は、自分の中で驚きや戸惑いより、喜びが大きくなっていくことがわかった。

それも、心の奥から湧き出るような喜び。

今までない…

嬉しさだった。



「だから…きみを傷つけるやつは、許さない」

ゆうの口調が、変わる。

手摺りを握り締め、グラウンドの一点を睨む。

「え…」

明日香は、ゆうの視線の先を追った。

サッカー部のマネージャーたちが待機しているところ……いつもは、取り巻きがいるところ。

「昨日も、あの女達が…きみに酷いことを」

ゆうの言葉に…明日香は、はっとした。

「もしかして…昨日、先生に通報したのは…」

ゆうは静かに、頷いた。

「きみを傷つけるやつは、許さない」