黄昏に香る音色

次の日。

珍しく、ダブルケイの鍵が閉まっていた。

里美は、しばらく待っていたが、

恵子は来ない。

やがて、

亜希子が、車でやってきた。

里美から、店が閉まってるときいて、

青ざめた亜希子は、里美を乗せると、

急いで、恵子の住むマンションに向かう。


車で、10分ほど走ると、恵子の住むマンションに着いた。

2人は、3階にある恵子の家に向かう。

ドアの前に立ち、チャイムを鳴らすが、

反応がない。

もしもの為に、

亜希子は、合い鍵を渡されていた。

鍵を開け、部屋に入った2人が見たものは…




ソファーにもたれて、

眠る恵子だった。

その手には、

大事そうに、LikeLoveYouのCDを持っていた。

幸せそうな笑顔を、浮かべながら。




「姉さん…」

亜希子はその場で、崩れ落ちた。





今、1人の女が旅立った。

優しい笑顔を浮かべながら…

永遠の旅へ…。