終了のチャイムがなった。

担任が、今日で、教育実習の終わりを告げる。

優一が、教壇に立つ。

頭を下げ、1人1人の顔を見てから、優一は話し出した。

「短い時間でしたけど、皆さんと過ごし、学んだことをいかし…立派な教師に、なるように、努力します。この2週間…つたない授業で、申し訳ありませんでした」

深々ともう一度、頭を下げ、

「ありがとうございました」

生徒から、拍手が沸き上がり、

実習は、終わりを告げた。



「先生!」

出ていく優一に、明日香は慌てて席を立ち、メモを渡した。

驚く優一は、

メモを見て、静かに頷いた。