それから、覚えていない。


明日香は、薄闇の中、

なんとかKKに、辿り着くことができた。

もうオープンとプレートが、掲げてあるドアを開け、

恵子の顔を見た瞬間、

明日香は、泣きだした。

恵子は驚き…慌ててカウンターからでると、

泣き続ける明日香を、抱き締めた。

明日香は、何も言わず…ただ泣き続けた。

恵子も理由をきかず、ただ明日香を、抱き締めた。

明日香は、泣き続けた。


そこから、本人にも記憶がない。

いつのまにか、泣き疲れたのか…寝たらしい。



恵子は、営業中にもかかわらず、

車で、明日香を、家まで送ってくれた。

明日香が気付いたら、家のベットの上だった。

また、涙がでてきて、

泣いた。