柔らかくて綺麗なダークブラウンの髪を優しく撫でる。


「ん~・・・・・・なぁ・・・・・・。」


 っ・・・・・・!!


 頭を撫でる手が止まった。
 夢を見て寂しそうに顔を歪める彼に胸が痛んだ。
 きっと昔の私を想って見ているんだろう。


 あ~ぁ・・・・・・。
 私は前の私には勝てないのかな・・・・・・?


「なぁ・・・・・・好きだよ・・・・・・。」


 ・・・・・・。


 今度は幸せそうに笑って私のお腹あたりに腕を回して、ギュッと抱き締めてきた。


 ゆぅはどんな夢を見ているの?
 分かればいいのになぁ・・・・・・。