私は記憶がある頃のようにゆぅの家で暮らしていた。
 記憶が戻りやすいと訊いたから。
 そして『ゆぅ』と呼んでいる。


「ゆぅのバ~カッ♪」


 私がそう言って無邪気に笑って見せると。。


「うるさいっ/////」


 すぐに顔を赤くする。


「なんで顔真っ赤なの~?」


 わざとらしく訊く。


 なんで、かなんて知ってる。
 分かってて訊く私はかなり性格が悪い。



 ゆぅは前の私が好きだから・・・・・・



 それを理解する度になぜだか心が痛む。
 何故かはわからない。
 だけど、心のどこかが悲鳴を挙げているようだ。