救急車はすぐ近くに病院があったために、5分足らずでやって来て、なぁを乗せて走っていった。
ほんとは俺も乗っていきたかったけれど、なぁを刺した通り魔を警察に引き渡すまでは行くわけにはいかなかった。
「確かに○○○○○○です。逮捕へのご協力ありがとうございました。日高夏音さんのことにつきましては、また後日、本人を含めお伺いさせてもらいます。」
「わかりました」
それだけの会話をすると病院へと走った。
病院に着き、なぁの元へ向かった。
「なぁっ・・・・・・!」
病室のドアを開ければ、眠るなぁの周りを医者や看護師らしきひとたちが囲んでいた。
「日高夏音さんのお知り合いの方ですか?」
「はい。夏音はっ、夏音は大丈夫なんですかっ?!」