呟いても、その声はただ静かな路地に響くだけだった。


 あぁ・・・・・・。

 私が振り払ってきたんだから来るはずなんてなかったんだよね・・・・・・。


 そう思って諦めようとしたとき、


「・・・・・・っ!!!・・・・・・なぁっ!!!」


 近くで大好きな愛しいひとの声が聞こえた。


 あぁ、ゆぅだ・・・・・・。

 来てくれたんだぁ・・・・・・。



 ・・・・・・じゃぁ、そろそろ意識手放してもいいかな・・・・・・?


 ゆぅ、大好きだよ・・・・・・。



 ゴンッ・・・・・・!


 頭に走る激痛と鈍い音を感じた時にはもうすでに意識を手放していた。



 あぁ、またゆぅに会えるよね・・・・・・?